リクエスト小説

□甘い我が儘。
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犬夜叉の機嫌、もう
直ったかな…?


かごめは隣村から依頼
されたお祓いを終え、
帰りを急いでいた。

その理由は二つ。
一つは日暮れが迫って
いること。
もう一つは出かけに
犬夜叉と喧嘩したせいで
ある。

喧嘩といってもお祓いに
ついて行くと言い張った
犬夜叉をかごめが制した
だけのこと。

犬夜叉がかごめのお祓い
について行く、という
のは毎回のことで大抵は
かごめが折れるというか
根負けし犬夜叉の要求が
通るのだが今日ばかりは
違っていた。
かごめが頑として要求を
聞き入れなかったのだ。



犬夜叉のやつ、あたしの
こと心配しすぎなのよ。
あたしがこっちの世界に
帰ってきてから、片時も
あたしを自分のそばから
離そうとしないじゃない

そりゃあ、あたしだって
犬夜叉のそばにいたいと
思うわよ。
だけどたまには一人で
ゆっくり過ごす時間も
欲しいしそれに今日は…


新月−
朔の日じゃない。

たまたまお祓いが昼過ぎ
には終わったから今日は
良かったけど、もしも
長引いて夜になる、
なんてことになってたら
あたしはきっと犬夜叉の
ことで頭が一杯になって
お祓いどころじゃなく
なってたわよ。


まぁ今日祓ったのは古い
掛け軸にとり憑いた雑魚
妖怪だったから犬夜叉が
いればもっと早くに
片付いたんだろうけど…

とにかく早く帰って
犬夜叉に謝ろうっと。
あいつのことだから多分
まだ怒ってるだろうし、
それに出かけに犬夜叉に
くらわしたおすわりの
連発はやりすぎちゃった
気もするしね。

そんなことを考えながら
かごめは歩みを進めて
いた。

しかし次の瞬間、前方
から邪気が自分の方へ
近づいてくることを
かごめは感じた。
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