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□私が闇戦士なの?
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なよ…―

めなよ…―

目覚めなよ…!!―

(!?)


なに、?―…


目覚めると、男が居た。

真っ黒な髪の毛に真っ赤なメッシュ。

青と赤のオッドアイ。


笑顔が何故か不気味に見える男だった。


―…

―…


『目は覚めたかい?』

優しい声で男は聞いた。


「…あ、うん。私は…誰?記憶がない…。」

私は戸惑った。

何も思い出せなくて不安になった―…

『…君の名前はスファだよ。宜しくスファ。』

男は言った。

私の名前はスファだと。

知り合いなのか?―…

「スファ…。」

初めて耳にするかの様な名前を復唱し

「何も思い出せない…。彼方はなんなんだ?私の知り合いか?」


『僕はサタン。闇の一族の長でスファを異世界から連れてきたんだ。』

自分の胸に手をあて熱弁し

『スファには何時か帰る所があるんだよ。光の戦士との戦いに勝てば帰れるんだよ?』

「…」

『帰りたいだろう?』

「ああ…。」

『じゃあ、頑張らないとね。』


私はサタンの熱弁に戸惑った。

にわかに全てが信じがたかった。

が、信じるしかなかった。

私ニハ、他ニ、心ノ拠リ所ニナル、情報ガ、無カッタ。






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