サマーウォーズ同人館

□僕だけの…
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あの事件から数日。




佳主馬くんは、自室にこもりきりだった。





(もう…3日も)




ご飯を食べにはたまにくるけど



ほとんど部屋からでてこない




いわゆる ひきこもり。





「はぁ……」




といっても、なにかあったとか…そう言うわけじゃなくて


OZで何かをしているみたい…





とりあえず僕は、佳主馬くんの部屋を訪ねることにした








「あの…佳主馬くん」



「……ぁ…健二さん」



「大丈夫…?」



「なにが」



「……だって…ずっと顔見せないし…その……心配、なので……」



「…………。可愛い」



「…えぇ!!?」
















「…ベルト、取り戻してんの」



「……ベルト?」




「家族や…OZは守った。…次はキングの称号を取り戻す。」



「……そっか…」





なっとく。




でも…キングであることには、あまり執着していないように見えてたけど…



急にどうしたんだろ…







「…なんでか、わかる?」



「…?」



「…なんでキングを取り戻したいのか…」




「ぇ…と、……なんで?」




僕にはよくわかんないや…





「…守るため。……健二さんを守るためだよ」




「…僕を?」


「…うん。…今度は、負けないように…健二さんを守れるだけの力がほしい。…だから、キングの称号を取り戻す」




「なんで…僕を…」



「………鈍感。」



「ぇ!!?」









「………健二さんが好きだからに決まってるじゃん」







「……へ?」




「好きな人を……守りたいって思うのは、ふつーデショ?」



「…好きな…人?…僕が?…佳主馬くんの?」






「………うん。」









「……っ…そう…デスカ…///」




「…!!……健二さん…顔真っ赤……その反応は、期待してもいいの?」










「………っ//……はぃ///」









それから2日。



彼はキング・カズマの称号を取り戻した。




スポンサーとも契約を結び



再び彼はOZのキングとなった。






『健二さんを、守るため』





嬉しくない、はずがない。





僕だけのキング。


僕だけの……



-END-
 

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