pure love

□大阪合宿
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謙「ナニワのスピードスターの方が上やっちゅー話や」



桃「忍足!?」




高速で目の前を走り去っていく謙也。




大「危ない、前!!」



謙「フハハハ…おーとっとぅお!!?」




前を見ることを忘れていた謙也は、立ってあった看板に衝突し思いっきり転んでしまった。

金太郎は可笑しそうに笑い、その横で財前は計っていたタイムを素早く切る。



心配したりんは慌てて駆け寄ろうとするが、




『け、謙也さん大丈夫で「まだ甘いなぁ」




突然聞こえた声にドキンと胸が鳴る。
後ろを振り向けば…これまた全力疾走で走って来る白石の姿。


そして、高くジャンプした。




白「ん〜エクスタシ…」




壁に顔面直撃。

そのまま体ごと落下してしまった。




乾「こ、これはもしかすると…」



菊「わざと、ずっこけてる?」




唖然とする青学メンバーの前で、白石と謙也はムクッと起き上がる。




白「…うちら四天宝寺の正門は、別名゙掴みの正門゙とも言われる神聖な場所や」



謙「普通に歩いて通るなんてありえへん」




体を張ったギャグだとわかりほっと安心すると同時に、りんはそっか…と深く悩み始めた。




『私も何かした方が良かったのかも…』



海「…いや、しなくて良いだろ」




真剣に悩むりんに対し、隣にいた海堂は素早くツッコミを入れる。



その後小春やユウジまでもが登場し、笑ったのは不二とりんだけだった。

















白石を先頭に、青学の皆はテニスコートまで案内されて行った。




白「金ちゃん、どないしたん?」



金「コシマエおらんなんて聞いてへんかった…」




しゅんと落ち込む金太郎に、「しゃーないで金ちゃん」と白石はわからせるように言う。


りんはズキンと痛む胸を押さえた。




『(…お兄ちゃん)』




ふるふると頭を振り、落ち込んじゃダメと自分を説得させ前を向く。



扉を開けると、テニスコートが視界に映った。

「意外に普通だなぁ」と桃城が素直な感想を述べれば大石に叱られる。




竜「今回は練習試合の招待、ありがとうございます」



渡「なんのなんの。今年の全国チャンピョンと合同練習出来たら、うちの一、二年もええ刺激になるわ」




竜崎とオサムは笑顔で握手をした。




白「ほな監督、早速練習始めますか」



渡「おいおい、青学は今着いたとこやで?」



手「いえ、大丈夫です。新幹線の中でたっぷり休養は取ってきました」




手塚の言葉に青学の皆が大きく頷けば、四天宝寺の皆もコクンと頷いた。
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