pure love

□大阪合宿
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菊「ほ〜え〜!!」



不「大阪って初めて来たけど、あんまり東京と変わらないんだ」



乾「そりゃあ天下の台所だからな」




今、青学テニス部+マネージャーのりんは大阪に来ている。

その目的は…四天宝寺中と練習試合をするため。
部長の手塚と白石が密かにやり取りしていたらしい。




『あの、本当に私ついてきて良かったんでしょうか?』



大「ああ、勿論。マネージャーの存在は力になるしね」




大石の言葉にホッと安心し微笑むりん。

実はこの合宿の話をした時、南次郎が反対して大変だったのだ。

しかし白石を溺愛?している母と菜々子が、彼が一緒なら安心という良くわからない理由を主張し、南次郎が渋々折れたのだった。

リョーマのこともあったので、内心好きにさせてあげたいと言う気持ちもあったのかもしれない。







菊「大石、りん!奈良に大仏見に行こーね!」



『はい!』



大「英二、その前に練習だぞ」



菊「わかってるって〜」




はしゃぐ菊丸を見ていたら、自然とりんも楽しくなってきた。




手「…りん、」




静かに近付いて来た手塚。

何か言いたそうに眉を寄せる姿に、りんは首を傾げる。




『手塚部長?』



手「その、明日のオフのことだが……」



『?』




決心したように口を開けた時、「早く行くよ〜」と菊丸の声が響いた。




『あ、はい!部長、行きましょう』



手「あ、ああ」




皆の元へ走り出すりんの後ろに続き、手塚は内心がくっと肩を落としていた。


















『………』



菊「ここが四天宝寺中?」



カチロー「嘘でしょ?」



堀「お寺の中に学校が?」




四天宝寺中を目の前にして皆は目を丸くして驚いていた。

まさかお寺の中にあるとは思っていなかったので、その表情はぽかんとしている。




『あ、でも間違いないみたいですよ』




校舎には幕が飾られていて、嘘ではないと確信した。




金「お〜い!」



『金ちゃん!』




声がした方を見れば、門の前でぴょんぴょん飛び跳ねる金太郎の姿。




金「早よ入らんと、チャイム鳴ってまうで〜」



不「夏休みなのにチャイムって…」




金太郎の言葉に首を傾げる。
「早よ〜早よ〜!」とせかされ急いで走り出した時、何かがバビュンと横を通り過ぎた。
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