pure love

□プライド
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*りんside*



全国大会2日目の朝です!


今日対戦するのは氷帝学園。跡部さんと忍足さんにはこの前会ったけど、また皆に会えることが楽しみだった。(昨日あいさつしたけどね)



そんなことを思いながら、おむすびを握るスピードを上げる。




(よし、完璧!)




結構な数のおむすびを並べて一息吐いた。


そろそろお兄ちゃんを起こさなきゃとエプロンを外していると、眠そうに目を擦りながらお兄ちゃんが居間にやってきた。




『お兄ちゃんおはよう。今日は早いね』



リョ「…まぁね」




ぼんやりした目で椅子に座るお兄ちゃんを見て、すぐに朝食を並べる。

暫くしてお母さんと菜々子さんも起きて来たので、私も椅子に座って朝食をとることにした。




『………』




今朝も、あの夢を見た。
やっぱりあの人は…白石さんなのかな。
確かめたくても、どうしたら良いのかわからない。

『私、あなたの夢を良く見るんです!』なんて急に言ったら変態だと思われるだろうし。




リョ「…りん?」



『…あ、何?』




考えこんでしまっていたらしく、お兄ちゃんが私を見て眉を寄せていた。




リョ「何かあった?」



『え!何かって?』



リョ「元気ないから」




お兄ちゃんはお味噌汁を飲みながら言う。

もしかして、心配してくれてるのかな。




『…大丈夫だよ。ありがとう』




何かあるとお兄ちゃんはすぐに気付いてくれる。
昔から優しいんだ。


嬉しくて思わず微笑んだら、お兄ちゃんは「ならいいけど」と短く呟いた。

















『うわ〜いよいよだね』



カチロー「うん。何か僕緊張してきたよ」



カツオ「そうだね…」



堀「俺らも向こうの応援に負けないよう頑張るぞ!」



観客席でコートを眺めながら皆で話す。




「「勝つのは氷帝!負けるの青学!」」



堀「うわ、始まった…!」




200人以上いる氷帝テニス部が声を揃えて応援してきた。

さっきまでやる気満々だった堀尾くんも、間近で聞き圧倒されてるみたい。




「あ、いたいた!頑張れ青学ぅー!!」




大きな声がした方を見るとー…




『あ、葵さん!?』




葵さんと六角中の皆が揃って応援をしていた。




葵「りんさーん!
一緒に応援頑張りましょう!」




そう言ってニッコリ笑う葵さん。


そうだね。
応援で負けてちゃ、駄目だね。




『青学ーファイオー!!』




今は、皆の為に一生懸命応援しよう。




(ありがとう)




そう思いながら葵さんを見たら、またニッコリ笑ってくれた。
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