pure love

□約束
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『ふぇっ…グスッ…グスッ』




悲しくて、悲しくて、ただ泣くことしか出来なかった。
そんな自分に同情の目を向けて、過ぎ去る人達。

そんな時ー…








「どないしたん?」




優しく、声をかけてくれた男の子。




『また、会える?』



「うん。いつか…な」



『約束!』



「約束」




小指を絡ませて、ゆびきりをした。


まるで陽だまりみたいに優しく微笑むあなたは、小さい私をひどく安心させたんだ。
























リリリリリ…




鳴り響く目覚ましに驚き、パチッと目を開ける。




(夢…?)




窓から薄ら射し込む光を見て、夢から覚めたのだと思った。



最近良く見る夢。

それはいつも同じで、夢から覚めた後何故か懐かしい気持ちになる。


ぼーっとする思考のまま、早く目を覚ますために洗面所に向かった。














『……とゆう夢を良く見るの』



雪「へぇ…」




アイスクリームを食べながら、親友である雪に真剣に話すりん。

部活は午後からなので、雪と2人でショピングに来たのであった。




雪「でもさ〜その人!かっこ良かった?」




面食いな雪はキラキラ目を輝かせる。




『良くわかんないの…顔がぼやけてて』




優しく微笑んでくれてることはわかるが、肝心な顔が曖昧なのだ。

うーんとりんが考えていると、雪が小さく息を吐いた。




雪「でも…何かの知らせかもね」



『知らせ?』




突然真剣な表情になる雪に耳を傾ける。




雪「だって毎日同じ夢なんでしょ?それって、偶然にしてはすごいじゃない」




妙に説得力がある口調に、そうかも…とりんは思った。




『あ!そろそろ行かなきゃ』



雪「そっか、部活だもんね。頑張ってね!」



『うん!ごめんね。今日は全国大会の抽選会なんだぁ』




マネージャーとゆうことで、大事な抽選会に参加することになっていた。






この時のりんは知らない。





その抽選会で、出会う人のことを。
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