pure love

□マネージャー
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−空港−



手「結果的に皆に迷惑をかけてしまった…すまない」



大「何言ってんだよ手塚」



不「うん…関東大会勝って全国への切符を手に入れとくから」




手塚は肩の治療の為、九州へ行くことになった。



青学一同空港へ見送りに来ている。



リョーマ、桃城、海堂を除いて。






手「……」



不「どうしたの手塚?」



手「……いや。」



不「ああ。りんちゃんなら今日は学校だって」



手「…そうか、」







『手塚部長ー!!』




振り返ると、息を切らしながら走ってくるりんがいた。




菊「りん!」



『良かったぁ…間に合って』




りんは乱れた息を調えながら、手塚の側へ行く。




手「学校は良いのか」



『はい。部長の見送りがしたくて、早退しちゃいました』




えへへと笑うりん。


手塚は無意識にりんの頭の上に伸びた手を、皆の視線に気付いて勢いよくもとに戻した。



コホンと小さく咳をする。




手「…りん。」



『はい』



手「お前には…青学テニス部のマネージャーをやってもらいたい」




一瞬何を言われたのかわからなくて、りんは目を丸くした。




『え、マ、マネージャー…ですか?』



手「そうだ」



大「皆で相談して決めたんだ。りんちゃんは青学に必要な存在だって」




困惑していると、大石が優しく微笑みながら言う。




菊「うんにゃ!りんの応援にはいつも励まされてるしね〜」



河「そうだね」



乾「乾汁の作り方を教えなければ…」



不「皆りんちゃんに傍にいて欲しいんだ」




微笑んで話すメンバーの言葉を聞いて、りんの瞳には涙が滲む。




『…ありがとう、ございます…嬉しい。』




顔を上げて照れたように微笑むりんを見て、青学一同も顔を見合わせて笑った。
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