★short novel★

□俺達は今。
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ヤベー、

本当にヤバイ。






『〜番線、ドアが閉まります』



『待ってくれ!!』





ドアが閉まる直前に飛び込み、ギリギリ中に入った。




『ふー、セーフ……』



今日は大学の入学式。

なのに、今日に限って寝坊した。


ラッキーな事に、席はガラガラに空いていた。


着くまで大学のパンフレットを見ようと思い、鞄から取り出した。



その時だった。




『もしかして、貴方もこの大学の入学生?』



はっ?



誰かと思い、声がした隣を見た。




そこには肌が白く、
金に輝いてる髪がとても似合う女の子が居た。




『閉まる寸前に電車の中に入るなんて、凄いよ』



ハハハ……


笑うしか無ぇ




『この後の電車に乗っても間に合ったのにな』



そう言ったのは、女の子の隣に居る黒髪の男だった。


そいつも格好良いし



つーか!!



『マジかよ……
間に合ったのかよ……』



一気に脱力した。



女の子の方は笑っている。



『これも何かの縁だし仲良くしようぜ』



男が俺の前に立ち、手を向けてきた。



『あぁ、俺はナツ。よろしくな!』
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