暗き道

□白と黒、光と闇 〜第5章・胎動の始まり〜
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トントン…
アレンはドアをを叩く音に目を覚ました。
「神経質になりすぎてたかな…」
小さな音に目を覚ましたことにそう思いながら、アレンはドアを開けた。
「やっほー、アレン」
そこにいたのはロード。
「どうしました?ロード。」
そういったアレンはふと思う。
「…そういえば…おかえり。ロード」
「ふふ…ただいま。アレン。今から食事パーティだってぇ〜」
「そうですか。分かりました、行きましょうか。ロード」
「うんっ」
アレンは部屋を出る。
「でさぁ…アレン、何考えてんのぉ?」
ロードはアレンを見上げて問う。
「早く遊びたいな〜と思ってました。まぁ、まだ先ですけどね。」
「なんでぇ?」
ロードは首を傾げて訊く。
「まだ力に使い慣れてないですしね。」
「ふーん。そっか。………ねぇ、一個訊いていい?」
「さっきからずっと質問してますけどね…何ですか?」
「創造のノアの意思は何を14番目に望んだの…?」
「…この世界の終焉を創造すること………」
「この世界の終焉を?でもそんなこと出来るの?」
「きちんと覚醒していれば相当の負担がありますが出来ました。でもそんなことをしてしまうと………」
「アレン…もういいや…ごめん…」
「いいんですよ。」
アレンは笑う。
「ほらほら、二人とも何をしんみりしてるんですカ。座ってくださいヨ」
「あの…千年公、これ………少なすぎませんか…?」
テーブルの上に並ぶ食事をみてそういった。
「そうですカ?何時もよりは多いんですケド…」
「え…これで?」
「これが少ないって言う奴なんてそうそういないぜ…?」
「そうですか?それは貴方があんなホームレス生活しているからですよ。まあ、言える立場でもないですが。」
アレンは席に着き、ティキにそう言う。
「あれ?この音…」
ばたばたと走ってくる音。
「やっときましたカ。遅いですヨ」
「悪ィ!遅れた…って弟子!?」
「ヒッ…何でいんの!?」
アレンは手元にあったナイフをデビットとジャスデビに投げる。
「「うぉ!?」」
「ふふふ………いい加減にしてくださいね。二人とも」
とアレンがにっこりと笑う。
理由は………言うまでも無いでしょう…?


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