暗き道

□ 白と黒、光と闇  〜第三章・子供の遊び〜
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ドアを開けると先程まで暗かった視界が一気に明るくなった。
「先に行っといて。あいつらの顔は…分かるよな?」
「はい。あ、あそこかな?」

アレンは一人の子供を連れた大人二人がいるテーブルに足を向ける…
「こんばんは。」
アレンが声をかけると大人二人が振り返った。
「お久しぶりです。あれ?負けてるんですか?」
アレンはそう聞いた。彼らは頷く。
「変わってください。…いいですよね?」
アレンは対極に座る相手にも問う。相手は構わないと言葉少なに答えた。
アレンはその言葉に微笑を浮かべて、平然と言った。
「お互い全額かけましょうよ。遣り甲斐があるでしょう?」
さすがにこの言葉には相手は呆然とする。
「あれ?嫌ですか?負けるのが怖いんですか?」
アレンは相手を挑発する。
「うわ、少年…」
ティキが帰ってきていた。ぐるぐるの眼鏡をかけて。
「さぁ、どうしますか?」
アレンが再び問うと相手は分かったと答えた。
そして数分後…アレンがにこやかに微笑む中ティキ達は目を瞬かせていて、相手は魂が抜けてはいないかを疑うほどに呆然としていた…

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