さくらの誓い
□5章
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『次はお前だ…』
土方さんの鋭い目線が私を捕らえてから、数分が経った。
「………」
冷や汗が全身を伝う。
幹部の人々は、黙ったまま視線を私に向けているままだ…。
何か言わなくてはと思うものの、私にも何が起きたか解らないし、どう説明したらいいのか分からなかった。
というか本当にここはあの幕末という時代なのか…。
様々な疑問が頭に浮かび上がる。
「なんだ威勢がいいのは口だけか…?」
考えている途中、土方さんが少し笑いを含んだ口調で私に言った。
その簡単な挑発に、私はムッとしてしまう。
「違いますっ!…―――あの一つ聞いてもいいですか…?」
「ん、なんだ…?」
恐る恐る、気になる事を聞こうとすれば、原田さんが微笑みながら私に訪ね返す。
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