さくらの誓い

□5章
1ページ/3ページ




『次はお前だ…』







土方さんの鋭い目線が私を捕らえてから、数分が経った。












「………」








冷や汗が全身を伝う。
幹部の人々は、黙ったまま視線を私に向けているままだ…。






何か言わなくてはと思うものの、私にも何が起きたか解らないし、どう説明したらいいのか分からなかった。











というか本当にここはあの幕末という時代なのか…。

様々な疑問が頭に浮かび上がる。











「なんだ威勢がいいのは口だけか…?」







考えている途中、土方さんが少し笑いを含んだ口調で私に言った。


その簡単な挑発に、私はムッとしてしまう。












「違いますっ!…―――あの一つ聞いてもいいですか…?」


「ん、なんだ…?」






恐る恐る、気になる事を聞こうとすれば、原田さんが微笑みながら私に訪ね返す。








.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ