gift
□いちご
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「うわー…」
「…何?」
「いや、苺と精市って…すっごくやらしい!」
「……は?」
さっきから私の前で苺を食べている精市。
たまたま冷蔵庫に入ってたからおやつとして出しただけなんだけど…。
…その姿を見てたらなんだかムラムラしてきた。
苺を口に運んだ時の顔とか、口に入れた瞬間に果汁で濡れる赤い唇。
食べた後にちゅっとリップ音を鳴らしながら軽く指を舐める仕草とか…
(なんかもう、全てがエロいんですけど!)
「だめだめ、精市だめだって、エロい、エロすぎるよ!!」
「静奈は何考えて俺の事見てるの」
「だって、この苺の赤さと精市の唇の赤さがこう相まってなんていうか…!その濡れた唇とかエロすぎる!R指定かかるからね!」
「R指定って…」
「15歳で18禁って!こんなところでも神の子ですか!」
ああもう、私いつからこんなに性欲強くなったんだろう!
これも精市の教育の賜物だけどね。精市に付き合うには体力と性欲が必要不可欠!
精市の呆れた顔なんて見ないフリで、私は疼く身体を必死に抑える。
私が理性と闘ってるなんて珍しい!
(いつもは闘う前に精市に食べられちゃうからね)
「ねぇ」
「なに?」
「…静奈は俺がエロいっていうけど…」
「?」
「静奈も俺と同じように苺食べてて、状況は同じな訳だよね」
精市は何が言いたいんだろう?
頭に疑問符を浮かべながら、精市の次の一言を待つ。
すると、精市はさっきの呆れた顔から一変。いつも私を押し倒す時に見せるあの無駄にセクシーな笑みを湛えて言った。
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