boys

□初めましての転校生
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すっげぇ可愛い。

ってのが獄寺の第一印象・・・って感じ。 




初めましての転校生





「・・・獄寺、隼人」

そうつぶやくように言った獄寺の、その色素の薄い銀の髪が揺れた。

「・・・俺は、誰にもまけねぇ」

キッとにらむその碧の目は、やはりその顔立ちに合う綺麗なエメラルドの宝石のよう。

その言葉にざわり、とざわめくクラスメイトを尻目に、俺はぼぉっと見つめていた。

綺麗だ。
なのにすっげぇ可愛い。








ここはマフィア養成所。
そんなところに、何を間違えたか親父は俺を入れた。
一日目から死にかけるという悲惨な目にあったが、そこは持ち前の運動神経で逃げ切り、何があったか、マフィアに向いている、という才能が開花し、結局ここの校長に気に入られ、まだこの学校にいるわけ。

「おい山本!」

「はいよ!」

「獄寺の世話、頼んだぞぉ!」

「おう!分かったのなー」

まだ獄寺を見ていると、それに気付いた教師のスクアーロが俺を呼んだ。

ナイス、スクアーロ!

「よ、俺は山本武」

まだ固まっているかのように黒板の前に立ち続ける獄寺にこちらから近づいて、挨拶すると、案の定にらまれた。

「・・・あ?」

「ここ来たばっかだろ?俺がわかんないトコ案内すっからさ!大船とったつもりでいいぜ!」

「・・・それ言うなら大船にのったつもり、じゃねーの?」

「あれ?獄寺、博識なのなー」

「てめーが馬鹿なだけだろ、山本」

眉をひそめながら。

俺の名前を呼ぶ。

その口元が、かすかに笑っていて。


「・・・///」


か、可愛い。

急に心拍数がすごくなってきた。
あれ?
走ってもねーのに。

「おら、武ぃ!席つけぇ!」

「うぉ、悪り、スクアーロ」

「てめぇは武の隣だぁ、新入りぃ」

「・・・ちっ」














なんか
楽しくなってきた。




















「よろしくな、獄寺」

「・・・さっきも言ってなかったか?」

「まぁまぁ、いいじゃねーか」

「・・・ったく、お気楽のただの馬鹿か」

「?」

「・・・俺は寝る」

「えええええっちょっ獄寺!スクアーロん時寝ないほうがいい・・・って、寝てるし」

机につっぷした獄寺は、くるりと、首だけ回転して俺のほうを見た。

それで片目だけ薄くあける。

「・・・おこすんじゃねーぞ」

「お、おう」

「・・・」

そのまますぅすぅと寝息をたてはじめた獄寺は。
・・・まつげ長ーなぁ・・・

じゃなくて!








「・・・やっぱ可愛い///」












スクアーロをちらりと見ると、まだ獄寺の寝てる、ということには気付かないようで。




くすり、と笑って、俺は教科書を獄寺の前に立てた。













END

to be continue・・・

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