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□レン
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あぁもう、可愛いなぁ。バナナたっぷりのパフェを作ってやったら幸せそうな顔してそれを頬張る。可愛い子にはいろいろ与えたくなるのよねぇ。


「…っや!こっちくんな!」


………っや!て!!!
虫が寄ってきたらしくパフェを庇いながらしかめ面するレン。(蚊が出る季節になりましたね)かき氷機を出そうと踏み台に乗っかって奮闘しながらその様子をによによによによ眺めてたら、急に足元がぐらつく。


『……うわっ、』

「っマスター!!」


レンの悲鳴に近い声を聞いたのと同時に頭に鈍い痛みが走って、あたしはそこで意識を手放した。




ぼんやりした意識の中ゆっくり目を開けたら、隣には泣きそうな顔したレンが居て、そこが自分のベッドの上だと気付くのに少し時間がかかった。


「マスターっ!ねぇ、大丈夫なの?!痛いところある?」

『…あー…平気、大丈夫。』

「ほんとに?へーき?」

『うん、平気。なんでレンがそんな顔してんのよ、』

「…っだって!別に、心配とかじゃ、ないけど…!マスター居なくなったら、オレ、やだよ…」

『…うん、ごめんね』


相変わらず泣きそうな顔してるレンの頭を撫でてやったら、眉をハの字にして泣きそうな顔のまま笑った。

あたしはあの時案の定踏み台から墜落したらしい。かなりの時間眠っていたのは窓の外の薄暗い空が物語ってた。(電気ぐらい着けておくれよレンくん)折角の休日、丸々寝て過ごすことになるとは。


『ごめんねレン、お腹すいたでしょ』

「いっ、いいよ!マスター寝てなよ!オレがやるから!」

『……大丈夫なの?』

「大丈夫だから!あとさ、今度から高いところから物取るときはオレに言ってよね!マスターじゃ危なっかしいから…」

『レンあたしより小さいじゃない』

「だ、台に乗れば届きます!」


ほっぺた膨らまして怒るから(どこまで可愛いんだこんにゃろ)ごめんごめん、て笑えば、レンは眉間にしわを寄せて振り返った。


「オレだって男だし!」

『…へ?ぇ、えっ?』


ベッドに横たわるあたしのおでこに、ちゅ、って可愛い音を立ててキスをして慌ててドアに向かうレン。(あぁ、顔見せてくれればいいのに)


「おっ、大人しく寝てろよ!」


乱暴に扉を閉めてパタパタとスリッパの音が遠ざかる。男の子なのは分かってる、けど、何をしても可愛いから困るのよね。




ごめんねベイビー
(ほんとはすごくかっこいいの)
(ちゃんとわかってる)










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大好きな黒アリス.様へ!
これからも構ってやってください^^


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