For your LOVE

□ある日の事。
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「やだ…行きたくない…。ビョーインやだ…。」

「またもや、やだやだ病が…。知ってるだろう…力ずくでもこの後連れて行かれる事位。それに悪くなってから連れて行くと、医者に怒られるのは私何だ…。」
低いテノールの声が響いた。
「大佐が怒られる?」

「あぁ私が…鋼の主治医にみっちり怒られる…。」

シュンとしてオレは頷き、大きなコートを着せられ大佐の車でビョーインに向かう。

やっぱり怒られた
もちろん大佐が怒られた。
何で……

今回はオレも怒られた。

「君も世話になってる相手の事に少しは、気がつきなさい…。」

まずーい薬をしっかり喉に塗りたくられ、隣の大佐も塗りたくられていた…。

どうして…。

そう、何よりもオレよりも悪いのは、オレではなく…大佐だった。

そういえば、さっき大佐の身体が触れた時、大佐の身体の方が熱かった様な…。
もしかして、オレの風邪うつした?

「はい、しっかり口あけてて…他人ばかり見てないで自分もしっかり労らんか!はいはい、横になって、胸出す、はいはい足曲げて、お腹に触るよ…この辺り痛いやろ?」

「っ痛…はい…間違いないです。」

「ええっ!!もしかして、オレの風邪うつしたんかよ!」

「鋼の…気にするな…私だって風邪位ひく…。だが…マズイ…帰り車運転出来るのが居ない…。」

「えっ?」

「リザ中尉かハボックに連絡してくれないか?」

    ◆◆◆◇◇◇

「「大佐!!」」

扉が開くと同時に二人の声が響いた。

「大佐大丈夫っすか?肩貸しますのでもたれかかっててください。」

「あぁすまない…。」

「エドワード君平気?」

「大佐が…グスッ…」

私は肩を借りながら家に戻り、ベッドになだれた、

「大佐…寝る前に薬飲んで…」
「わかった…頭が痛い…」
オレはおどおどしていると中尉に肩を押され微笑みかけられた。

「大佐の事はほっておいてエドワード君も寝ましょう。」


そう…オレが調子こいてマシュマロ、口に含んであんな事したからだ…。

ホワイトデーのお返しに喜んで欲しくて…。
慣れない事はするんじゃないとオレは頭を抱えた。

けども大佐は喜んでくれたんだけど…
今度から気をつけよう…明日朝、大佐にりんご擦ってあげれっかな?

スマン。
大好きな大佐。


そして東方司令部の全員が風邪をひき、隔離されたのは言う間でもない。
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