etc…World


□PHOTOis
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―写真―
ばぁちゃんの机の上にある写真立て。この頃の僕達はいつも笑っていた。

悪戯に喧嘩。読みあさった山のような本の量。一緒にお昼寝。
いつもいつも何処でも一緒。考えてる事も一緒。



そんな兄さんの今の写真には、あの頃にあった、腕も片足もない。そして、いつの日にか見せてくれていた、表情が消えちゃってた。

持って行かれた。

禁忌をおかした、代償だった。

かぁさんは優しい人で、綺麗な人だった、かぁさんの写真や他の写真、思い出はあの日に全て燃やしてしまった。後悔なんかしていないと、兄さんは言うけど、それは本当かどうか、わからないしきけなかった。
聞けるはずもなかった、聞けばきっと、兄さんを悲しませるから…。


ある日目覚めたら。僕の身体は鋼鉄の鎧だった。
血まみれの海に兄さんは身体を埋め耐えていた。

今の僕には 兄さんの体温を感じる事も出来ないし、その柔らかい頬に触れて柔らかさを感じる事も出来ない。兄さんが泣いて涙を拭ってあげても、その温度や、感触を感じる事も出来ない。
あの日の様に笑顔の写真を撮る日が帰って来るんだろうか、あの日の暖かさを感じとる事は出来るのだろうか、悲しくて抱きしめあって泣いた夜。あの日の肌に触れ、体温を感じあう事が又出来るのだろうか…。あの唇にそっと又くちづけをおとしたい…。

封印した、一枚の写真は今はもう何も語らない、語りもしない。

ただあの時に戻りたいだけ…。
兄さん、アイシテル僕の気持ちは届いていますか?。
 

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