LOVE WARS


□この場に及んで…
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えっ?今何か…言った?


大佐が誘拐された?誰に何処に何の理由で…。

何時もの喧嘩の後だ…今日は流石に洒落にならない…。

なぜなら…。

『アンタ何か誘拐されて、ケチョンケチョンにされてしまえ!』とか…。

ちょっと…。


「大佐誘拐してどうするんだよ!オレの大佐…。」

「犯行声明を確認して!!」


「大佐ぁ…」


「ちょっと誰か!エドワード君見てあげて〜!」

「大将しっかり…何腰抜かしているんですか!!」

「大佐ァ〜ン!ア〜ン」

オレはびっくりしてガキの様に泣き喚いた。

「誰か大将の薬〜!!」

「オレがいらない事言ったから大佐が…大佐が…。」
「そんな事で、どうかなる様な人じゃないっすよ!」
「とりあえず、エドワード君を落ち着かせてあげて、隣の部屋でちょっと寝かせてあげて。」

「大将泣くな…しっかり歩け…。大丈夫だから…。」

本部がガタガタと騒がしかった。


   ◇◆◆◆◇◇


『静かなもんだな…。』


頭が痛いし、目の前も真っ黒だし…何よりも…。
此処は何処だ…。

まずったな。

とりあえず私服でよかったと言うか…。

私は、あの後鋼と別れて路地を曲がり、その瞬間に痛みを感じ…。あぁあの瞬間か…。

私とした事が…。

鋼の…と言い合いして…。

とりあえず、右手動く、左手動く。足も動く、首動く。
けど、腕は拘束されているので動かない。

耳聞こえる。
「あ」
声出る。

目…

見えない…目隠しか…。


痛いのは頭…。
何かの薬のせいだろう。

此処は…何処だ?


寒いな…。


重たげな扉の開く音がする。地下?あぁ監禁されたか…。

瓶の中身がチャプンと言う音と、多分大柄の男が歩いて来ているのだろう、のしのしと響く足音に、私は耳をたてた。

「オイ…飲め。水だ…。」

顎を掴まれ、無理矢理瓶を口に突っ込まかれ強引に飲まされた。

ゲホッゲホッ ゲホッ…。

そして甘ったるい香りのする何かを嗅がされた後に強引に口を広げられ何かを飲みこまされた、焼ける様な痛みと、甘ったるく、苦い味…

『やめろ…。』

届かない叫び…。

『私をどうしたいんだ?』

又もや激しい頭痛に襲われて、酷く吐き気をもよおしたが…。
かなう訳もなく私は意識を飛ばし崩れた。


   ◆◆◇◇◇◆

「そもそも大将何があったんだ…。」
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