LOVE WARS


□何時も通りに…。LASTDAY
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何かを取り戻す様にがむしゃらに動いた。


トレーニングも片っ端からこなした。動いていないと落ち着かなかった。




「鋼の…どうした、最近荒れているな…。」

監視塔から眺めた先に展開された景色。

その塔には、まだ顔に絆創膏と包帯を残したまんまの、ロイとリザがいた。

「鋼のを止めないといけないな…。」

「大佐の焔を使われますか?私が止めましょうか?…」

「私が直接行く…。」

   ◇◇◇◆◆◇


「何だよ、訓練の邪魔すんの?大佐様。」

「何を急いでいるんだ?」
「アンタ馬鹿かよ?足手まといになるなって言ったのアンタだろう?泣くな、発作出すなって…だから、ボロ出さない様に訓練に勤しんで、何か文句あんの?」
「確かにそう言ったのは間違いない。」

「だったら邪魔すんなよ…大佐“殿”」

「鋼の!!」

それは、一瞬の出来事で…ロイのパンチは見事にエドワードにヒットした。

「殴った…。」

「頭冷やせ鋼の…!!」

「殴られた…。何だよ…。アンタ!!どうしたいんだよ!!」

エドワードは、ロイを睨むとジャケットを羽織りその場を去った。


「鋼の!!」


悔しくて涙が止まんないのと、頬の痛みが酷くて耐えるのが必死だった。口の中も切れていて、口の中が何だか錆びた様な味がした。
それを耐える為にただ一人訓練棟の人影のない場所で丸くなって耐えた。


その頃、中尉の野次罵倒が響きまくった。

「大佐!さっきのは何なんですか!!同じ怪我人に手を挙げるなんて!何の理由があったんですか?この雨の日無能大佐!!」

「中尉…!!」

「私が、エドワード君を探してきて話を聞きます、大佐はココに居てくださいね!わかりましたか?!」


訓練棟に移動し、リザはエドワードの姿を探していた。
リザには薄々気が付いていた、エドワードの居場所を…心配なのは、この場所で眠ってしまったりして、風邪をひかしたりしないかが心配なのだ。やはり建物の隙間で頭を埋めて小さくなっていた。

「エドワード君!!」

「中尉…。」

「とりあえず、宿舎に戻りましょう。身体が冷えるわ…。」

促され素直に宿舎に向かう、会話もなく、ただひたすら宿舎に向かった。

入り口には約束を守らなかったロイが、任王立ちでエドワードの姿を捉えた。



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