For your LOVE

□あなたがそばにいれば
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突然寂しさに苛まれるのは、何故だろう。



◇◇◆アナタが
◆◆◇傍に
居れば◆◆◇



 合わさった身体に、お互いの汗を感じ、何度となく甘い声があがる。

あまり無理はさせたくないが、ふと手加減が出来なくなる。



傷つけたくない…今にも壊れそうな鋼のを抱きしめるにはかなりの勇気がいった…。

「お願い…大丈夫だから…こんなオレじゃ嫌なの?」

時折伸ばす左手が顔を隠してしまう、その手首を握りしめると嫌だと言って、ゆっくり伸ばして来た右手が払おうとする。
長い金糸が絡みその髪の揺らめきさえも、私を興奮させる。
生理的に涙が溢れて、その涙を何度も拭い去る。

白い首筋に何度も落とした徴は絶頂と共に色を染める。

何故こんなにも性急に求めて来るのだ…何故自ら傷つく為の道を選ぶのだ?

「ロイ…止めないで…大丈夫だから…。お願い…」

縋る様に背中に回る手。

身体がのけ反り、行き場をなくした肢体がシーツを蹴る。
その脚も絡め、繰り返し突き上げれば、掠れた悲鳴が上がった。



忙しい呼吸に心配して、顔を覗くと、涙をいっぱい溜め込んだ綺麗な瞳が、私を射抜く。



「大丈夫だから…心配しないで、ちょっと怖かったけど、大丈夫、胸だって痛くないし…ごめん。我が儘言ったばっかりに…。ロイに逆に…」

その唇を自分の唇で塞ぎ、言葉を消す。

『そんなこと言うんじゃない』と…。

やがて意識を飛ばした、この子の身体を清め、新しいシャツを着せて、何時も通りに胸に抱きそっと包む。
そばにいて、生きてくれているだけで私は、救われるんだ…。


これからも求めるのなら応えよう。

君がそれでイイと言うならば、
こんな罪深い私を求めるのなら。


けど、神様がいると言うならば、
この子は、連れて行かないで下さい…。

この世界には…。
お願いです。




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