For your LOVE

□指ぱっちん御礼 最終回
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 ☆指ぱっちん御礼☆

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ゴメン、私が悪かった。最終回
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




「馬鹿エド。」


ぱちんと叩かれた。
よりによって病人だぞ。


マダムがびっくりした顔でロイを睨む。



「馬鹿!」
「馬鹿!馬鹿エド。」



「何…無茶するんだよ…何で一言、言わないだ。気づかない私が悪いのは、わかっている。でも…言いなさい。」


大佐はオレの朱くなった、頬を撫でながら、オレを真っ直ぐ見据えて、涙ながらに言われ、オレも何だかキュンとなった。

あぁアイツになら甘えていいんだと、確証して頭を擡げうなだれ…強く抱きしめられ、みんなで泣いた。



ふっ切れた様に、心が軽くなって、アイツに洗いざらい言いまくって。


大佐が初めて自分の事、話始めた。
それがまるで子守唄のようで、段々とウトウトしだし、背中に手を宛がわれて寝かされる。

狡い…よ…

アンタこそ馬鹿だよ。







「さぁ二人とも!散々面倒かけたんだ…しっかり働いてもらうからね!!もう、昔話に浸っている余裕ないからね!治療費も沢山使った、働いて返すのよ…」

「「はい…」」

「ロイ坊…店で暴れるんじゃないよ。」




「キャー!二人とも可愛いし!素敵だわ!!」

「してやられた…

「思ってた通り!ロイさん以外と細いのね〜やりごたえあったわ〜。坊やは何着せても似合うわね〜」




「あぁやっぱり!馬鹿ロイ!!」

エドの声が響く頃、店にはランプの灯が燈り、お店の中は賑わいました。

可愛いお嬢さんと、ちょっと大きいお姉さん。顔を強張らせて口角をあげて笑う。

「あら…こんばんは、いらっしゃいませ。」


 そんな時がありましたとさ…。



今回のシリーズは、おしまい。


◇◆◆◆◇◆◇◆◆◆◆◇

何時も拍手をくださる皆様へ、感謝を込めて。

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