For your LOVE
□指ぱっちん御礼 最終回
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☆指ぱっちん御礼☆
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ゴメン、私が悪かった。最終回
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「馬鹿エド。」
ぱちんと叩かれた。
よりによって病人だぞ。
マダムがびっくりした顔でロイを睨む。
「馬鹿!」
「馬鹿!馬鹿エド。」
「何…無茶するんだよ…何で一言、言わないだ。気づかない私が悪いのは、わかっている。でも…言いなさい。」
大佐はオレの朱くなった、頬を撫でながら、オレを真っ直ぐ見据えて、涙ながらに言われ、オレも何だかキュンとなった。
あぁアイツになら甘えていいんだと、確証して頭を擡げうなだれ…強く抱きしめられ、みんなで泣いた。
ふっ切れた様に、心が軽くなって、アイツに洗いざらい言いまくって。
大佐が初めて自分の事、話始めた。
それがまるで子守唄のようで、段々とウトウトしだし、背中に手を宛がわれて寝かされる。
狡い…よ…
アンタこそ馬鹿だよ。
「さぁ二人とも!散々面倒かけたんだ…しっかり働いてもらうからね!!もう、昔話に浸っている余裕ないからね!治療費も沢山使った、働いて返すのよ…」
「「はい…」」
「ロイ坊…店で暴れるんじゃないよ。」
「キャー!二人とも可愛いし!素敵だわ!!」
「してやられた…
「思ってた通り!ロイさん以外と細いのね〜やりごたえあったわ〜。坊やは何着せても似合うわね〜」
「あぁやっぱり!馬鹿ロイ!!」
エドの声が響く頃、店にはランプの灯が燈り、お店の中は賑わいました。
可愛いお嬢さんと、ちょっと大きいお姉さん。顔を強張らせて口角をあげて笑う。
「あら…こんばんは、いらっしゃいませ。」
そんな時がありましたとさ…。
今回のシリーズは、おしまい。
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何時も拍手をくださる皆様へ、感謝を込めて。