For your LOVE
□指ぱっちん御礼3
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何時もの執務室
何時もの光景
何時もの喧騒
何時もの二人
違うのは…
「鋼の!スマン。」
「知るかよ無能!馬鹿!!
せっかく都合つけてきたのに、馬鹿!オレこの日時に合わせてどれだけ真面目に頑張ったと思ってんの!萎えた!馬鹿!!」
『馬鹿!』
ぐわんぐわん…私の頭が珍しく回った…。
鋼のに言われる一言は何かと辛いが…。別に仕事人間と言う訳でもないが…。
仕事人間だからこうなった?
やっとのこさ連絡が取れて約束にこぎつけた所を私自ら…。確かに怒っても仕方ない…仕方ないけども、スマン鋼の…。
私が甘え過ぎた。
鋼のならわかってくれるかと…。
電話で喧嘩別れした後の光景…
外はあいにくの雨模様。無能になるから大嫌いだ。
またもや雨に打たれて身体を悪くしないか、風邪引いたりしないか…。自分で寄せておいて、この結果。
騒動で増えまくった書類の山!!会議、
現場検証。
「大佐外部から電話ですよ。ステキな女性ですよ…」
キラリと中尉の目が光る。
「電話?」
「鋼のか!?」
「あら、残念ね鋼のじゃなくて、ロイ坊元気?なんか金髪ポニーテールの可愛いコ預かってるんだけれど…ロイ坊のコだよね…」
「金髪ポニーテール?鋼のか!?」
「雨の中フラフラしてるの拾ったよ…それで…ホットレモネード飲ませて寝かせてる。」
「…は…よかった。」
え?ホットレモネード飲ませて、寝かせてる?
寝かせてる=倒れてた?
頭の中を悪い事ばかりが巡る。
「早く仕事終わらして迎えに来てやんな面倒見とくから…電話切るよ…ちょいとあんた!だ…」
「マダム!!」
プープープープー
「大佐…とりあえずやることやってください…それかです。」
更に中尉の目が光った。
書類、会議と戦い、中尉も付き合ってると言えど…すっかり午前様状態である。」
今頃迎えに行っても…。
鋼の怒ってるだろうな。何をしてやれば良いのかな?
続く…。