Black World
□最終章〜花葬〜。
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棺桶の中で眠りについたのは沢山の花達で、大佐はリザさんや、ハボックさんと一緒に門をくぐり抜け、アメストリスに帰っていかれました。
この知らない地に一人置いて帰るには、つらすぎたみたいでした。
大佐は、この地で流行り病にかかり、“こちらでの世界”を去られたのです。
兄さんはあれから口もきけなくなる位おちてしまい、ずっと床に伏せています。
なので、僕は決めました。
とりあえず危ないもん一個作って、後は何とかなるでしょ。
だってこんな姿のままの兄さん見たくないし、やっぱり兄さんには大佐と幸せになって欲しいしな〜。
僕も資格欲しいし…。
って言うことできめました。
アメストリスに僕達も帰ります。兄さんを正気に戻します。
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「ほら兄さん用意して、服着てよ。」
手を貸し何とか着替えてくれたところでらトランクに荷物を詰め、あの場所に行き、そして、僕達はあの門を潜りました。
そう懐かしいアメストリスの地に帰って来たのです。
そしてあちら側の門は時限爆弾作って破壊しました。これで大丈夫なハズ。
潜り抜けて帰って来たかの地は優しく、変わらない空でした。
見上げた先に見えたのは、発破作業寸前のことで、リザさん達が居て、作業中止令が出て、ギリギリ寸前の事みたいでした。
「すいません帰ってきちゃいました。」
「作業中止!!」
「作業中止!!」
「作業中止了解!!」
「すいません…。」
屈託のないアルの顔だった。
「大将!?アルじゃねーか?!」
「ハボックさん、リザさん、帰って来ちゃいました。向こうの門は時限爆弾で破壊して。」
「お帰りなさい…」
「すいません、ただいま。。」
眠ったままの兄さんは軍の病院に運ばれ、僕達はこの地に戻りました。
あの後にすぐ作業が再開され発破作業が行われて門は完全破壊されて、二度と門は使えなくなりました。
とりあえず挨拶しとかなくちゃいけない大切な方々には連絡を入れ皆に自分達の無事を報告しました。
ちなみに兄さんの事は詳しく話をしていません。
心配かけたくなかったから。
「鋼の大将は変わらずか…。」
「すいません、兄さんずっとこんな感じです。」
「痩せたな一段と、こんなにも窶れて大佐も罪な奴だな…」
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