WonderfulWorld
□WonderfulWorld 〜Interval〜
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「大佐!大佐!どうしたの!!しっかりしろよオイ!!
俺はソファーで眠る、大佐の傍に駆け寄った。
「酷い寝汗じゃねーか…
汗を拭おうとした矢先に
酷い叫び声が小屋に響いた。
「っ…うあぁー!!ヤメロ!!
「大佐!危ない!!
小さなサイドテーブルに置かれたグラスに腕をぶつけ、そのまま派手に音をたてアイツの手首を切り裂いた…
久々に身に起きた発作だった…左目に映るのは、過去の罪と…死んで行った者達の幻影…。
全ては自分の犯した罪。
「鋼の…
目の前には、動揺して奮えた鋼のが、割れたグラスの破片を受け、頬に傷をこさえて、俺を受け止めていた。
鋼のは、鮮血の流れるオレ手首に大判のガーゼに油紙をあてがい包帯を巻いてくれた。
「アンタ大丈夫かよ…?
水飲むか?
「鋼の…?
取ってく……
「あの白い包みの分か?
薬を飲み終え暫く大佐は一点を見つめ、まだガクガクと奮えていた、俺はその背中に毛布をかけ、さする以外何も出来なくて…。
戸惑った。
俺は、この小屋に来て初めて見た大佐の異様な姿に驚きを隠せずにいた。
真っ青な顔、奮え、寒いのに沢山の寝汗をかいて、見開かれた目は一点を見つめ…ガチガチと歯が鳴り響き身体は硬直していた。
そんな発作が最近酷く、毎夜事にうなされていて、酷くなると、自傷行為が始まる
「何やってんだよアンタ!!落ち着け!!
俺はすかさず後ろから羽交い締めにして、抑えた。
暫くして落ち着いてくると、びっくりするくらいの大粒の涙が頬伝い床に落ちて模様を作る。
そして俺はグチャグチャになった包帯を巻き直す。
*********
最近は食欲もなくなってきてるのもわかる、何よりも無理やりに俺に向けた作り笑いが悲しかった。
「飯、もういらないの?
「あっ…あんまり食欲ないんだ…
「行くの?
「…仕事なんだ…
貼りつけた作り笑い、
最近の俺の指定席は窓際のココ。
アイツが無事に帰って来るかどうか心配で…。
アンタ最近どうしたんだよ…、俺の手作り弁当忘れるわ…。
勇気を出して強い目に言ってみた。
それに最近ちゃんと
喰ってねーだろう!!
ビクリと大佐は奮え目を閉ざした。
行ってくる…。
待てよ!!
扉に手をかけたその瞬間、俺の頭に嫌なもんが過ぎていったが、大佐は何も言わずその場を去った。