WonderfulWorld
□WonderfulWorld5
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朝になって、ガーゼを替えて、もう暫く寝とけと促してみた。
顔がかなり腫れていること、熱があること。
話してはくれないけれど、ちょっとしんどいみたいで…。
俺は、いつも大佐がしてくれるみたいに、氷枕と氷嚢を用意して、冷やした。
熱ある癖に痛い癖に、何か大佐がいいたげな顔をしている。
そう、ベッドを指差している…。
「あーっ!俺も、おとなしくすっから!わかったよ大佐!一緒に寝ますとも!
「鋼のも又、発作が出ると大変だから…、
声に元気がなくて、少しびっくりした。
「ってからアンタ!自分のことも少しは!!
「鋼の、だから…此処にこい…
指さされた、俺の特等席。
何だか照れ臭かった…
素直にベッドに潜りこみ、広げられた、その場所に頭を埋めた。
いつもより少し高い目の体温。
まだ小刻みに奮えてる身体と、少し辛そうな呼吸の音。
やがて大佐の身体から力が抜けると、そっと抜け出して、身体の箇所を確認した。
自分の身体も
『動ける、俺。
大佐のおかげだよ。
何とか
動き出し飯を作った。
俺がずっと病床についてる間、飯を作ってくれてた…。
外食してる姿しか見たことなかったから、飯作れるとは思わなかったのが本音。
俺は咀嚼が上手くできなかったから、いつもスープを作ってくれて、それが以外と旨かったんだ。
色々工夫してくれて、大佐には失礼だけど、びっくりした。
『今後は俺が面倒見させてよ。これで、おあいこになるかな?