WonderfulWorld

□WonderfulWorld4
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久々に見たアイツは窓際にいて、こっちを見ると、信じられない様な笑顔をオレに見せた。



「鋼の!!気が付いたか!!


「大佐ぁ…

っと言い出す前には、もう抱き寄せられていて…
ああやっぱりこの感触は間違いなくアイツ、そう、大佐だったんだ…。

今の方が少しでかくなったはずなのに、アイツはオレを子供の様に扱ってきて…。

なんで?って思うくらいに…優しくって。

ぎゅうぎゅう抱きしめられて

息がかかるくらいの距離に顔を寄せられてオデコをあててくる、

「とりあえず熱、下がったな…又直ぐに上がりそうだけどな…。



『何が直ぐに上がりそうだ…ばか…




「大佐、その眼帯どうしたんだよ?


沢山あるけど、もう寝ろって言われて、案の定何も伝えられない…。
何も聞けない…。



*********


―ちょっと我慢して飲めるか―

寒くて顎がかくかく鳴り響く、




それから暫くして、
もう一回寝ろって言われてそのあとの事。



その日は、珍しく?真っ昼間の雪も止み、温かな日で、アイツが昼飯を喰いに戻ってきた矢先だった、何時も違う嫌な咳に俺は一抹の不安を感じた、案の定だった…視界が歪み、慌てたアイツが上着を放り投げ飛んでくる、

「鋼の!

俺はアイツのシャツの中にどす黒い血を吐き、少しだけだけど仕えが取れた…

意識をまた、離してしまって、

目を開けると、寝巻も着替えさせられていて、汚したシーツも換えられていて、
リズム良くアイツが背中を叩いてくれていた。

「気分良くなったか?

笑うアンタ。

何とか頷き答える、

長い金髪を撫で、顔を何度も拭ってくれる、


「言う事聞けるか?
  我慢して飲めるか?

顎をそっと掴まれ、口を広げられ冷たい液体が流し込まれた、その次に粉薬を器用に注いでくる。

「飲んで…

何とか飲み込み、次にマグカップを握らされ、ゆっくり飲むようにに促され手伝って貰いながら、白湯を飲み干した。

体の中に流れてきた薬に、胸がやけた、

戻さないで我慢して…背中を軽く撫でられる。


*********

俺はその日、アイツの仕事をパーにした、その日暖炉の前のハンギングチェアにアイツは腰かけて、ずっと抱っこされた状態でアイツの肩に頭を擡げ眠っていた
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