SAKURA SAKURA
□サクラサクラ序章
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少しづつだがら笑顔をも見せ、頬も少しふっくらとしてきたその矢先にだな〜
「連れて行きたい場所があるんだ。」
「遥か西の国だ〜?」
俺は馬鹿みたいに声を張り上げた。
「このコが以前に見たい、と言ったんだ…。
今ならまだ間に合うだろう。」
それに、たどり着くまでには数々の難関が待ち受けていて
それでも行くのだろう…。大佐の事だから…。
「最後の旅になるかも知れないけど…。」
────大きな本にモノクロで載っいた大量の木と草花の写真を見た。寒い時期を越えて、春先に百科繚乱如く咲き乱れる花ばながあると言う。その大きな大木に咲き乱れるのは、淡いピンク色の花。エドは突然見てみたいと言ったことがあった…。母さんの大好だった花があると…─────
私は、エドの願いを聞いてないふりをして言葉を飲み込む。
何時しか…何となく、動きだして、慌ただしくなって…。
時々、大佐達が喧嘩になって。
それでも…
アイツはなにげない顔していて。
オレは何も知らないふりして、伸ばされた腕の中に甘えてみる。
仕方ないなと一瞬鼻で笑われて、髪を撫でられる。
ごめん大佐…
わがまま言って
ごめん。
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