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□アイス
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10年後ミルフィオーレ




白「正ちゃん正ちゃん」



正「何ですか白蘭さん仕事してください」



白「わぁ、話しかけただけなのになんだコレ」



正「日ごろの行いの成果です。よかったですね」



白「どこら辺が僕にとって良いことだったのかさっぱりわからないや正ちゃん」



正「それで、用件は何ですか。下らない事だったら引きずりまわしますよ」



白「なんて恐ろしい部下持っちゃったんだろう僕。
ねーねーコレ食べようよ」



正「…チューパットですか。コレ僕の子供の頃からありますよね」



白「そんでもって進歩しないよねーコレ」



正「ってかコレ別に一人でも食べれるじゃないですか、何でわざわざ僕に半分よこそうとするんですか」



白「パキッと割りたいんだよ、パキッと」



正「割って半分冷凍庫に戻せばいいでしょう、頭使ってください。マシュマロ詰まってんですかその頭」



白「多分脳みそが詰まってるよ。じゃなくてさ、パキッと割って誰かと分け合って食べるところに醍醐味があるんだよ」



正「くだらねえ」



白「(怖い!)ねーねー食べよーよー!味も色々揃えたからさ」



正「そんなことしてないで仕事してください」



白「わかったよー、食べたらするからー」



正「絶対ですよ。

…僕はなに味でもいいですから白蘭さん好きなの選んでください」



白「まじでか。うーん、じゃあ無難にオレンジでいこうかな

よし、念願のチューパット折り!うわぁ、なんか緊張〜」



正「ええからはよせぇや」



白「誰?!

よし、じゃあ…いくよ!おりゃ」






ふにゃ






白「うわぁあぁあああ!!!!!」



正「あーあ」



白「全然パキッといかなかった!!もうどの方向に折っても折れる気がしないよ!!え、なんで?これって無差別にパキッといくもんなんじゃないの?!どうなの正ちゃん!!」



正「落ち着いてください白蘭さん、できれば仕事してください」



白「今日正ちゃんなにかと仕事しろってうるさいよね」



正「これもあなたの日頃の成果ですってば。

チューパットは冷凍庫から出したら素早く、勢いよく折らなきゃ駄目なんですよ」



白「そっ、そーだったの!!」



正「じゃあもういいですね、チューパット折ったことには変わりないし。さぁ仕事してもらいましょうかさぁさぁ!!」



白「血走った目が心底怖いよ正ちゃん。

やだよ、僕《食べたら》仕事するって言ったんだもん」



正「だったらそのパキッといきそこねたチューパット食べてくださいね端っこ切れば食べれるでしょ」



白「うん、はさみちょーだい」


正「はいどうぞ、じゃあこれで失礼させていただきますけどちゃんと仕事してくださいよ。それでは。」



白「うん、ばいばーい。(あれ、僕なにがしたかったんだっけ?)」




誰かと分け合って食べたかったんじゃないんですか白蘭さん!



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