拍手レスや突発短文等。
◆突発文:骸→←髑 

「骸様は優しいです」
それは違います。
僕は君を利用するために接しているのですから。

「骸様の声や、手はとてもあたたかで、安心します」
それは違います。
だって君は現実で僕と触れ合ったことさえないじゃないですか。

「私、骸様が…好きです」
それは違います。
君はそういった感情を知らない。
だから勘違いしてるんですよ、僕を…好きだ、などと。


「骸様…?どうして、否定ばかりするの?」

それは、それは…、……それは。


僕は否定し続けなくてはならない。
それは、君のため、僕のため。
君の想いの『正しい答え』は僕ではない。
…僕であってはならない。
だから僕は敢えてこう答えましょう。


「…それは違います。これは否定ではなく、『正しい答え』なのですよ、クローム」


どう答えればいいのか。
何に答えればいいのか。
何に正直に答えるのが正解なのか。


「……骸様は、私が嫌いなのでしょう?だがら、否定ばかりするのでしょう?」
「それはっ…」


それは、違う。

どの言葉にも、僕は正しい答えを一つも彼女に伝えられてない。


「……それは、違います」
「じゃあっ……じゃあ何で私の言葉を…想いを、否定するのですか?」


ただこの答えだけはわかっている。


「……それは僕が…君を好きだから、ですよ」



――僕はその時初めて、僕の心に正直な『答え』を出した



end.

2011/01/16(Sun) 19:16

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