光を掴む者 闇に堕ちる者

□4.開幕!悪夢の闘技大会(前編)
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☆六星神本部☆

ウルはとにかく焦っていた。何でも予想外の展開になっているからだ。


(一体、どうなっている。このタイミングで闘技大会が開かれるだと・・・これも計算の内なのか?)


緊急で六星神を召集した。しかしエクスが抜けて、サフィールが倒された今、戦力がダウンしたのは間違いない。


残りの四名が無事に集まった所で、会議が始まった。


「今回集まって貰ったのは、他でもない。今年の闘技大会が、始まるらしい」


ウルの挙げた議題に、早速飛び付く者がいた。


「あ〜、聞いた事ありますよ。何でもあの、ギャリアルトが開いている大会だとか。ぶっちゃけ、ああいうの面倒だし、興味無いんですけどぉ〜」


ピンクの髪の女性が、やる気の無い反応で対応する。もちろん他の者から直ぐに批判された。


「君の考えは、いつも変だな。我らは戦いが仕事なのだぞ。訓練だと思ってやるのじゃ」


「じゃあ、僕は喜んで出場しようかな。・・・出ないと、フィリッスのじいちゃんがうるさいからね」


まだあどけなさが残る紫髪の少年が、目の前にいる老人を指差した。六星神もまた、随分と曲者が多いところである。










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