光を掴む者 闇に堕ちる者

□2.極秘任務
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五人が情報屋にいた時、人間の国『グアラニート』でも動きが出ていた。


「ただいま戻りました。ウル騎士団長」


「ご苦労だったな。・・・どうだ、最近の調子は?」


「・・・特に変わりはありません。任務をこなすのが、自分の役目ですから」


淡々と答える赤髪の青年。対する黒髪の男は何やら青年を観察し始める。


(悟られてはいけない。ウル騎士団長が、ムノストリアにある古代兵器を見つけてしまったら・・・)


青年は何とも無いようにただ黙っている。男はこれ以上は何も語らないだろうと理解し、話を変えた。


「ゼクス。実はお前に任せたい事がある」


「何です?また遠征ですか?」


「ある人物を始末して欲しい。それも極秘でな」


(極秘任務・・・・・・滅多な事では出されないこれが、こんな状況で出されるとは思わなかった。しかし、最悪の場合は・・・)


驚きは隠し通せなかったようだ。ゼクスを見据えるウルの表情は冴えない。どうやらウルは、ゼクスが任務内容を気付いたと思った。しかし、彼は違う事を恐れているのだ。任務の内容など予測出来ない。そして、任務内容をウルから聞いたゼクスの表情は直ぐに青ざめた。










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