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□音譜帯にて
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終わった…


ローレライを解放して、自分の音素が消えていくのが分かる。



まだ、生きていたかった。この世界で……。
わがままだとは、わかっていても、そう願わずには、いられなかった。


「ルークよ。我が愛しの子。お前は、あの世界に戻りたいか?」
ローレライの声が聞こえた。
「ああ、戻りたい。俺が過ごしたあの世界へ。」
俺がそう答えると、ローレライは、
「よかろう。ならばお前を過去に送る。今度は、お前が望む世界に変えてみせろ。」

俺の音素が何かに引っ張られる感覚が襲ってきた。


そうか、だったら望み通り変えてやる。全員救ってみせてやる。特に、俺を支えてくれた金髪の少女を。俺に預言をたくした少年を。二度と預言なんかに大切な人達を傷つけさせるか!!

そして、俺の意識は閉じた。





→あとがき
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