ポケモン傍観
□いつもの日々
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『なー主、ほんとに行くのかよー』
カントー地方のある上空
マントをかぶった人を背中に乗せた一匹のボーマンダが嘆いた
「しょうがないでしょ、呼ばれたんだしさ」
『そんないつもアイツの言うこと聞かなくたって…十分もう恩は返しただろ?』
「私が決めたことだし、もう良いの、それに何か楽しいことでもありそうじゃない」
ボーマンダの上で主と呼ばれた人は、小さく笑みを浮かべた
そして、また別の声が入る
『楽しみだな
…リオン』
「うん、炎里。皆も頑張ろうね」
リオンはそう言ってわらう
まるで、また見ぬ頼まれごとの先の者に、笑いかけるかのように
私の名前はリオン
一人のポケモントレーナーだ
普段はシンオウ地方に居をかまえているが、何でも屋を営んでいるため、家にいる時間は少ない
しかし、その彼女が、任務を断ってまで、優先する相手がいる
今、彼女は自分のポケモンと共に、その相手の元に向かっているのであった