短篇集

□拍手
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自分の嘆き声は







とてもうるさくて








耳障りだった…











なんで、こんな事になってしまったのだろうか…?













私は…三人を



見殺しにしたんだ…













だから


私は




生きている…













自由に身体が動く





でも、三人はもう動かないし、動けない



もう、意識すらない








笑ってくれる三人はもういない…












こんな私に
























今を生きるよりぬ方がずっと楽…
(でも、私は弱いから死ねない)
(生きる事に喜びを知っている私は)(絶対に死ねない…)

(でも、生きるのはもう嫌…)(こんな狂った世界に生きるなんて)(絶対に嫌…)









「オヤシロさま……私に救いの手をお与え下さい」





最後だけ、お力をお貸し下さい…





「“我に永久の眠りを…”」






(次は、必ず君をすくって、みせるか、ら、ね…つぎ、で、あ、えたら…ぜっ、た、い、、に……

さ、よ、う、、な、ら…−−…)





薄れる意識の中、最後に呼んだ名前は君の名前でした…







END
 

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