お題書き

□15.あと、どれくらい。
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「・・・ん、チュ、んふ・・ちゅぱ、れろ、れろ・・・・ハァ、、」
「、ん、、フ・・・んっァ・・・・は
ァ、ハ、、、、、」

夏休みだというのに俺は学校に来ていて銀八の根城、国語科準備室の古びれたソファーで隣り合わせに座っていつものようにキスをしていた。俺達は教師と生徒でありながら禁断の恋に堕ちている。三年になって銀八が俺の担任になってからそう時間はかからなかった、話をしてみるとお互い入学式から何となく意識していて同じ教室で時間を過ごすことが多くなると、銀八は事あるごとに俺にちょっかいを出し用事を言い付けてはここで過ごす時間が増えていき、気がつけば唇を合わせる関係になっていた。

「ーーーーハ、、、」
唇が離れた瞬間透明な糸が二人の間を繋いで恥ずかしかった。それ程長く濃厚なキスをした証拠だから。
少し顔が熱くなった俺をよそに銀八は 頬や額や目尻にキスを続ける。俺達は付き合っているけどまだ体の関係はない。「ゆっくり進んでいこうね」という銀八の言葉の通り、ニヶ月近く経った今でもキス止まりだ。

でも今日の銀八は最初から何となく纏う雰囲気が違っていたのは感じていた、キスの最中もいつも以上に掌は背中や腰のラインを優しく撫であげていたし、俺を見詰める目もよりじっとりしていた様に思う。
俺だって好奇心がないわけじゃない、いやまして真っ盛りの年頃ど真ん中だ。胸の中は、期待とそれと同じ位の不安で一杯だ男同士のソレに・・・。そこで未だ止まない銀八のスキンシップに勇気を出して声をかけてみた。

「あの・・・銀八、センセ・・・?」
銀八は二人きりの時でも先生と呼ばせるのが好きらしいのでそう呼ぶことにしている。すると丁度瞬きをした目蓋にキスをしていた銀八が俺の両頬を温かく大きな掌で包み視線を合わせてこう言った。
「土方くん知ってる?乳首ってね唇と同じ質で出来てんの」
そして銀八のしっかりとした長い男の指が俺の左胸に置かれた。俺はなんの事か一瞬わからなくて「え?」と間抜けな声を出してしまったが胸に円を描く指の動きで察してジンと全身が熱くなった。
「あの、それって、あの、・・・」
恥ずかしさにしどろもどろの俺に銀八は欲望を孕んだ眼差しで制服のシャツのボタンを器用に外していく。
「ココも、もうそろそろ良いでしょ?」
上目遣いで言いながら銀八の唇はもうすぐ触れそうなとこまできている、銀八の熱い息が肌でわかる。後は俺次第という事だ。自ら公言しているが銀八はSッ気があるらしく二人きりの時は日頃のセクハラ的言動以上の事を俺にしてくる。
きっとこの問いかけも俺に決定権を委ねる事で自らこの行為を望んだという俺の羞恥心を煽るものだろう。

「ねえ、駄目?ははっ、へぇ土方くんの乳首って色薄いんだー、なんか子供のみたいで凄くイケナイコトしてるみたい」 赤い舌をペロッと出して舌先はもうギリギリの位置だ、未知の感覚への期待に俺は堪らずコクンと頷いた。

銀八の目が嬉しそうに細く弧を描く。自分のほうこそ大人のくせにまるでいたずらを愉しむ子供の様な顔をして。それに実際俺とアンタはもうとっくにイケナイコトしてるだろ!なんて頭の中で突っ込みを入れつつ鼓動が早まる。と、直ぐにひちゃりと生暖かく濡れたものが乳首に触れて体がビクッと跳ねた。
「同じ質」と言ってはいたものの俺にはよくわからない。けれど唇同士のキスとは明らかに違う感覚に体は正直に反応した。「ひゃっ!」と情けない声を上げてしまい思わず口元を隠しても銀八は構わずに小さな薄赤い粒をペロペロと舐めたり口に含んで吸い上げて更に舌で刺激を与える。
「あ、違うキスだった」なんてわざとらしく言い直すとチュ、チュと音を立てて、つんと尖ってしまった乳首に唇を寄せる。さっきみたいに色々してほしい俺には焦れったいばかりだ。下半身に熱が集まり出してじっとしてるのでさえ少し辛いのに。
「どう?唇とのキスと比べて、どんな感じ?どっちが好き?」そっちこそどうなんだと言ってやりたいが実際はハァハァと息を乱して銀八を見詰める事しか出来ない。 あぁ、もっと刺激が欲しい。

「・・・コレも好きみたいだね、柔かかったのにもう硬くなってる。こんなに小さいのに」意地悪く小さく笑って言葉でも辱しめる。
「それにこっちも少し・・・」視線だけ俺の下半身に向けられた事で股間の膨らみに気付き、胸への刺激だけで軽く勃っている事に羞恥で一杯になった。エアコンは効いてるのに顔も体も、どこもかしこも熱くて堪らない。
「ー・・・可愛い」それだけ言ってクスッと笑うと唇にキスをされて抱き締められた。何だか子供扱いされたような、バカにされた様な、悔しいけど・・・でも 、嬉しくて。
そんな事を思っていたら突然、右の乳首を指で摘ままれ「ンアッ!」とまた情けない声を上げてしまった。

「今度はこっちも可愛いがってあげる、両方共。今日は乳首だけだけどね。そんで、今度会う時は・・・どこにしようか? 」耳元で囁かれながら左右同時に弄られてピクピクと体は震えもう「あっ、」とか「んっ」とか声にならない小さな喘ぎしか出ない。


「俺達が一つになる為に、ゆっくり気持ち良くなっていこうね。」沢山教えてあげる、と唇を胸元にずらしながら下がっていく銀色の髪に、堪らなくなって思わず指を差し入れて強く抱いた。
右に唇 、左は指で、また甘い痺れる様な快感の中思いを巡らす。


俺達が一つになれるまで、あと、どのくらい・・・。










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