お題書き

□09.好きだけど…イヤ。
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「•••っ、」

熱い息と共に生き物の様に動く舌が耳の中で卑猥な音を発てる

過敏になった体の敏感な部分を刺激されて思わず目を閉じ肩をすくめれば

鼓膜を甘く震わす声で
「可愛い」
と言う


可愛いなんて女じゃあるめぇし男の沽券に関わる、ムッとして睨み返せば

死んだ魚の目に肉欲の炎を湛え
「堪んねぇ」
と言う




少し汗ばんだ節くれた熱い指で胸の一点を弄ってきやがるから


「あ、ぅっ」
男そのものの低い声を出せば


「えっろ、良い声•••もっと聴かせろよ」


もう何をしたってこの男はいちいち俺を辱しめる
舌で
言葉で
視線で
指先で

硬くそそり勃ったイチモツで
俺の恥ずかしい部分を抉じ開けて何度も何度も繰り返し
その度に
情けない声を上げさせられ
過ぎる快感に体を捩らせて
仕舞いには涙を流させて
俺を、滅茶苦茶にする

そんな俺を観てえらく幸せで満足気な様子の男に






−−−−惚れちまったが、大嫌ぇだ








(そんな自分はもっと嫌い)








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