短編 捧・貰

□君の特等席
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見つけた君は猫と一緒に夢の中…










「え、隼斗?隼斗だったら時計台の辺りにいると思うよ」

そう庵に聞いて時計台に来た私が最初に目にしたのは、木に寄りかかって猫と寝ている隼斗だった。
大方庵との勝負で疲れたのだろう。
いつもは私が来ると起きるはずの隼斗だが、今日は起きなかった

隼斗のすぐ側まで寄ってじっと彼を見る。
子供…と言ったら失礼だが、曇りのない、純粋な隼斗の寝顔が私の瞳に映る。
思わず笑顔になってしまう彼の寝顔の横に私も腰を降ろした

そしてそのまま予め持っていた本を読み始めた




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