白神桜ーハクコウオウー



白の少女は再び瞬く
亡國をスタート地点とし
覚醒する自分に怯えながら

神を愚かと奉る
目には闇と光を持ち
未来を静かに見据えた

炎を孤独と見ながらも
滴を暗渠への案内に見立て
死の夢を追い求めながら
夜月の鷲へと成り果てた

太陽に棲むという賢者の鷲
月下に眠るという静かの鷲
砦に食い込む爪 孤高の鷲

羽搏きだけが谺する
羽搏きだけが舞上る
啼き声だけが舞降る

あの蒼穹に礫刑にしてくれたまえ
天と地が結ぶ場所に僕は立つ

ああ玉砕と美しく散りゆくならば
恍惚の先にはまだキミが居る

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