ネタメモ
□落ちこぼれ少女×シャルナーク
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歌う事で人を惑わせたりする念を持つ少女とシャルナークの話。
ある組織に所属しているが、自分の念で人が不幸になったり死んでいくのを見て組織を抜け出そうと奮闘中。
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「あー、疲れた」
今俺はある組織にスパイとして所属している。
理由なんてただ一つ。
「セイレーンの瞳」というお宝を奪うためだ。
この組織の情報が一切見つからなかったため、団長命令で今こうして組織に潜入しているのだ。
「俺いつ帰れるんだろ」
ネットで情報が見つからなかっただけにガードは固い。
新米の俺達なんか決められた部屋以外出入りできないし、今もこうやってある部屋を警備してるけど何故警備しているのかさえも知らされていない。
本当に、困ったなあ。
「うっ」
と、ただの盗賊は思うだろう。
しかし俺は幻影旅団だ。
こんな状況障害にもならない。
警備していた扉を開けようとした幹部らしき男にアンテナを刺した。
これで第一関門突破。
問題は次からなんだけど、あれ。
いつも何人か黒服が居て、幹部と来ても通らせてくれない扉が開いていた。
ラッキー、と思った瞬間何かが通り抜けた。
反射的に通り抜けていく、彼女の腕を掴んでいた。
「離せ!」
鈴のような美しい声、金色の瞳を持つ彼女に目を奪われた。
何処からか逃げて来たのだろうか、顔は赤く染まり、息も少し上がっている。
「君、」
「いたぞ!」
彼女が来た方向から黒服の男が見え、目の前の彼女を捕らえた。
彼女の鋭い瞳を捕らえる。
「アンタさえいなければっ!」
「騒ぐな、お前よくやった。そうだな、これからこいつの監視をしろ」
恐らく、強化系であろう黒服の男はいとも簡単に細くて折れそうな彼女の腕を掴んだ。
黒服の男はこちらを一瞥し、ついてくるようにと指示した。
彼女は依然として金色の瞳で睨みつけている。
彼女は一体、何なのだろうか。
監視するくらいなのだろうから組織にとって重要な存在であることは間違いないだろうな。
もしかしたら団長の言っていたお宝と関係があるかもしれない。
そう思っているうちにある牢獄についた。
牢は非常に頑丈に作られており、彼女がどのようにして脱出したのか気になった。
「おいお前、こいつといるときはこのイヤホンをつけろ」
「え?」
「お前もこの組織に所属しているくらいだから念は知っているな?こいつは歌で人を意のままにする、操作系なのさ」
成る程、ね。
俺と同じようにして操って鍵を開けさせたわけか。
男の言った通り黒いヘッドホンを付けた。
とりあえずここまで。
やるなら中編あたりかな。