ネタメモ
□病弱ヒロイン×イルミ
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病弱なヒロインとイルミの話。
ヒロインは除念師。
病弱であり、両親には金儲けの道具としか扱われておらず、外出する事を許されていない。
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「ふうん」
俺の家よりは小さいかも、などと思いつつ目の前の豪邸に入った。
見なりがきちんとした執事達が出迎え、ある部屋に通された。
「よくいらしゃいましたわ!これからもどうか私どもの家をご贔屓に、」
「そんなことはどうでもいいから」
「あ、そ、そうですわね!娘の所へ案内致しますわ」
娘の所へ案内しようともせず、ただひたすら俺のゴマをするばかりだったのでオーラで少しばかり脅してやった。
「こちらが娘の部屋ですわ」
どうぞごゆっくり、と張り付いた笑みをうかべながら女は消えていった。
他の扉に比べると随分シンプルな作りになっている扉を開けると、一人の少女が眠っていた。
何気なく部屋を見渡した。先程女がいた部屋より随分と質素だ。
家具も必要最低限で、ベッドも庶民がよく使っているようなものだった。
部屋の真ん中で死んだように眠っている少女に目を向ける。
少女の服は決して華美なものではなかった。
哀れだな、と他人事のように思いつつ、体をゆすった。
「あ、お客さんですか」
気持ちよさそうにすやすやと眠っていた彼女はいとも簡単に目を覚ました。
そういうふうに両親に訓練されてるんだな。
「今日はどうされたんです?」
「除念、だけど」
「あ、そうですよね」
一瞬悲しそうな顔をしてまたすぐに笑顔に戻った。
口は笑ってるけど目が笑って、ない。
「ねえ君、その顔気持ち悪からやめてよ」
「へ、え」
「何その愛想笑い、あの意地汚い母親と一緒じゃん」
「お母様を馬鹿にしないでっ!!」
今までヘラヘラと笑っていた顔は急変してこちらを睨みつける。
「何だ、それが本性か」
「はっ、いやその」
「そっちの方がいいよ、さっきみたいな顔したら君の顔刺すから。」
「刺、刺すって!ごめんなさい、めったに近い年の人来ないから期待しちゃって。」
一旦切りました。
時間ができ次第付け足します。