ひなたぼっこ

□似てる
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『綺麗』


寮の屋上で星を眺める若子


「若子 ここにいたんだね」

『帰れそしてしね』

「ははは ひどいなあ」

『、何かあった?』

「まあ うん」

『 、しょうがないから暇潰しとして聞いてあげる』

「ありがとう」

『ん、』

「祓魔塾で鬼が出ただろ、で
僕と兄さんだけが教室に残った時」

「 、兄さんにさ 銃向けたんだ僕
それで 死んでくれ って言った」

『そっ、か』

「馬鹿だよな
何言ってんだろ」

『で 燐はなんて』

「兄さんは 兄貴に銃向けるなって、自分は弟と戦う気は無いって
やっぱり兄さんは兄さんだったよ」

『そう 、いいんじゃない
あたしお姉ちゃん 殺そうとしたことあるし それに雪男は切羽詰まってたんでしょ
いろんな事が重なってどうしたらいいかわからなくなったんじゃない?』

「っ、」

『じゃあ いいよ
どうしたらいいかわかんないことなんてたくさんある 選択の仕方なんて自由だし全員違ってて当たり前
燐がそうだから雪男も同じじゃなきゃいけないわけじゃないでしょ』


『それに、 過ぎたこと考える暇あったらこれからのこと考える可きだと思うけど』

「‥っ そうだね」

『燐 護るんでしょ』

「え 若子、」

『なんの為に監視引き受けたと思ってんだ ばーかっ』

そう言うとそっぽを向いて屋上からいなくなった若子






「っ、今のは反則」

屋上の開きっぱなしのドアを見つめながら呟く雪男 その顔は真っ赤だったとか、













(やっぱり僕は、)
(君以外じゃ駄目みたい)





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