☆ 夢の世界は続く 1 ☆
□―叶えてほしい約束―
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「うるさいっ!いつまで、泣いてんのよ!」
「ひっく…ごめんなさい…ママ。」
またママを怒らせた。
ともみがいい子にしてなかったから。
「ママ出かけてくるから。ここに食べ物置いとくから、自分で勝手に食べなさい。」
「どこ行くの?ともみもママと一緒に行きたい。」
「アンタがいい子にしてたら、すぐに帰ってくるわよ。分かった?」
「うん…。約束?」
「…えぇ…約束よ。」
バタンというドアの閉まる音。
今日もママはどこかに行ってしまった。
ママは怒ると怖いけど、大好きな私のママ。
ちゃんと、いい子でお留守番してたらすぐに帰ってきてくれるはず。
今までだってそうだったもん。
― グゥゥ… ―
お腹すいた。
テーブルの上には、ママが置いていった大量のパンがある。
「どれ食べようかなぁ〜」
椅子に登ってパンを選ぶ。
「これにしよう!」