☆ 夢の世界は続く 1 ☆
□―見えない壁―
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「おっおい・・・どうなっちまったんだ・・・?」
「どういう事だ・・・今確かに・・・」
俺もルキアも頭が真っ白になっちまってた・・・。
今のはなんなんだ?
確かに目の前に虚がいた。
しかし今俺らの目の前には静かな学校の中庭の風景が広がっている。
なんの音もない。
ただ風が揺らす木々の音や、遠くの方で聞こえる町の雑音。
テレビのチャンネルを変えたかのように目に映るものは180°変わっている。
何が起きたんだ?
最後に見たものは虚と・・・
死神・・・?
そして何か聞こえたんだ。
爆音の中、今にも消えてしまいそうな人の声が。
「こちら十三番隊朽木ルキアです。空座第一高校の中庭に再び爆発のようなものが起きました。一瞬ですが虚が出現。応援はまだなのですか!?」
「ルキア急げ!死神の姿が見えた。」
「死神だと!?」
「あぁ、多分・・・一瞬だったが死覇装を着た奴が見えた。手には刀もってて・・・とにかく 早く助けねぇと!」
「しっしかし、私達以外の死神がこの町にいるとは聞いておらんぞ。応援の到着にもまだ時間がかかるようだし、それはありえん。お前の見間違えでは 」
「血だらけだったんだぞ!!そいつが誰だろうと俺にはほっとけねぇんだよ!とにかく早く助けねぇと!!」
「だが、助けるもなにも目の前から全てが消えてしまったのでは手の打ちようがない。ここは応援を待って慎重に探すべきだ。」