文の部屋
□I Like ___ .
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本当は、
ずるずると引きずっている事を知っていた。
怖くて、
★I Like ___ .★
小さな無人島に、麦わら海賊団の船は止まった。
飲み水の確保、食べられそうな食料の確保、あとは…
本来船長が考えるはずの作業をナミは全てひっくるめて抱えていた。
「い〜い?あんた達!1度しか言わないから、ちゃんと聞きなさいよ!?」
へ〜い、とウソップが右手を挙げると、他のクルー達もナミへ目をやった。
「サンジ君とゾロは、食料と水をお願い。ウソップは、新しい爆弾作るんでしょ?自由行動にするわ。他は…ゆっくりしてていいわよ。ルフィは…何言ってもダメそうね…」
「サンジ〜!海賊弁当〜!!」
「分かってるっつの。あいよ、船長」
「すっげぇ!もう用意してあんのか!」
ルフィは、しししっと笑って弁当を受け取り、そそくさと船から飛び出した。
「何で俺とぐる眉だけが食料確保なんだ?」
「サンジ君は、食料になるかどうかの判断をしてもらいたいしね。ゾロは体力余ってるでしょ?」
「ナミさん、僕にお任せ下さい」
「あ゛ー、めんどくせぇ」
ゾロが刀を持って、しぶしぶ船から降りるとサンジが樽を2つ投げた。
「それに水入れてこい。目一杯な、ま・り・も君」
「斬るぞてめぇ…」
「喧嘩しないの!さっさと行って!」
「…チッ」
ナミの声で、二人はにらみ合いながら島へ入っていった。
チョッパーは、鼻をぴくりと震わせ、ナミの服をちょいちょいと引っ張った。
「どうしたの?チョッパー」
「この島……俺達以外の人間の匂いがするぞ…?」
*