ささげもの

□だいすきだよ、
1ページ/1ページ



だいすきだよ、

それは手の平を通って
知らずに伝わる
言わなくてもわかる、きもち。



「ひさしぶりだな」
「あぁ」


ルフィの心を、体を、大きく成長させた戦争の後
再び、一回りも、ふたまわりも大きくなった仲間達が集ったサニー号。


その端っこで、二人で海を眺める。


贅沢だな、と思う。
互いに増えた傷、それを、
つ、と触れて
互いに会えなかった日々を
埋めていく毎日が。


ふと、ゾロの右手がルフィの左手に触れた。

ん?とルフィが首を傾げてこちらを見る


ゾロが声に出さずに


あ い し て る


と言った。


途端に顔に熱が集まるのを感じて、視線を反らす。


あの鋭い目、
あの目でどんな景色を見てきたんだろう。
あの手、指、逞しい腕で
どんな敵を倒して、

今まで、何を思って2年を過ごした?
今まで、俺を思って2年を過ごしてくれた?


ゾロの左手を掴んで、
目線を合わせずに、

す き

とつぶやいてみた。


ゆっくりゾロに抱き寄せられた。


何度見つめ合っても
何度抱き合っても
何度キスをしても
何度すき、と言っても

足りない。
麻薬みたいだ。


だから、ずっと一緒にいよう。
足りないなら、飽くまで
飽きなど来ないのだろうけれど

あいしてる、
ふいに言いたくなって
ゾロを見たら

その唇を塞がれた。
ゆっくり瞳を閉じる。



「わかってるよ。」

離した唇で、そう言って
鋭い目が、その視線をやんわりと緩ませて
俺だけに見せる、笑顔をくれた。



「わかってるよな。」
俺もそう言って、
自然と笑顔になった。





I'm with you.



END

なんだか、いちゃいちゃしかなくてごめんなさい〜っ汗
ゆるゆるなあまあまですみません(ρ_;)


リクエストありがとうございました!!
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ