ささげもの
□だいすきだよ、
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だいすきだよ、
それは手の平を通って
知らずに伝わる
言わなくてもわかる、きもち。
「ひさしぶりだな」
「あぁ」
ルフィの心を、体を、大きく成長させた戦争の後
再び、一回りも、ふたまわりも大きくなった仲間達が集ったサニー号。
その端っこで、二人で海を眺める。
贅沢だな、と思う。
互いに増えた傷、それを、
つ、と触れて
互いに会えなかった日々を
埋めていく毎日が。
ふと、ゾロの右手がルフィの左手に触れた。
ん?とルフィが首を傾げてこちらを見る
ゾロが声に出さずに
あ い し て る
と言った。
途端に顔に熱が集まるのを感じて、視線を反らす。
あの鋭い目、
あの目でどんな景色を見てきたんだろう。
あの手、指、逞しい腕で
どんな敵を倒して、
今まで、何を思って2年を過ごした?
今まで、俺を思って2年を過ごしてくれた?
ゾロの左手を掴んで、
目線を合わせずに、
す き
とつぶやいてみた。
ゆっくりゾロに抱き寄せられた。
何度見つめ合っても
何度抱き合っても
何度キスをしても
何度すき、と言っても
足りない。
麻薬みたいだ。
だから、ずっと一緒にいよう。
足りないなら、飽くまで
飽きなど来ないのだろうけれど
あいしてる、
ふいに言いたくなって
ゾロを見たら
その唇を塞がれた。
ゆっくり瞳を閉じる。
「わかってるよ。」
離した唇で、そう言って
鋭い目が、その視線をやんわりと緩ませて
俺だけに見せる、笑顔をくれた。
「わかってるよな。」
俺もそう言って、
自然と笑顔になった。
I'm with you.
END
なんだか、いちゃいちゃしかなくてごめんなさい〜っ汗
ゆるゆるなあまあまですみません(ρ_;)
リクエストありがとうございました!!