*戻らない過去*
□無性別
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性なんか要らない。
俺は俺として生きて行く。
そう強く思い、極力男らしくも女らしくも無い可笑しな振る舞いをしてた理由。
兄貴の性的虐待。
年が離れてて、無知な俺は格好の"実験体"だったんだろうなぁ…残念、俺は知ってたよ。
兄貴達が俺にして来た行為の全部。
そしてその意味。
一番上の兄貴が手を出したのは、保育園児の俺。
二番目の兄貴が手を出したのは、小学校低学年の俺。
三番目の兄貴が手を出したのは、小学校中学年の俺。
消えない傷、癒えない心。
その時自分が男の欲の対象で有る事に嫌悪し、同時に女を欲の対象として見る男を嫌悪した。
死ぬまで貫ける、最高の自分を見付ける事が出来た今では…対した傷じゃ無い