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□幽霊な恋(仮) 2
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こんにちは、誠です。
えーと、いま俺は
ヌイグルミ屋さんにいます…
ファンシーなヌイグルミで囲まれた店内には女の子ばっかり
そんな女の子ばっかりの空間に俺はいます
めっちゃ浮いてるよ俺…
だけどウミとの約束の為に頑張ります
あっ、ウミってのは俺んちの訳あり居候で別に海じゃねえよ
てか海のためにってなんだよそれ(笑)
色々吟味しながらも素早く選ぶ
そして選びに選んだ可愛らしいネコのヌイグルミをもってダッシュでレジに向かう(恥ずかしいぜ)
ある意味罰ゲームだなこれ
「あっ、また来たの?」
「ええ…、まあ…」
レジに行くと若い店員さんが声をかけてくれた
覚えていて貰えて嬉しいような悲しいような…
「よく来てらっしゃいますよね」
「あ、あはは」
「やっぱり彼女さんですか」
「ちっ違いますよ」
「そうですかぁ〜」
ぬいぐるみを丁寧に包んでくれる店員さんと少し会話
うわっ、絶対に勘違いしてるよこの店員さん
俺は彼女いない歴=年齢だぞ
にしてもなんだか恥ずかしいぃ
「はい、包み終えましたよ。彼女さんによろしく」
「えっ、だから違いますから」
うふふ、と笑い声を背中に店を逃げるように出る
心なしか店にいた他のお客さんにも笑われてる気がするぅ
思わず泣きたい気持ちを抑えてダッシュ
店から離れたいのもあるが早くこのぬいぐるみを楽しみにしているあいつの所に行かねぇとな!
寄り道をせずに一直線で帰る
頭にはもうぬいぐるみをもって喜んでるウミが浮かんでくる
それだけが俺にとって慰めだ
あっ、ウミはぬいぐるみ持てなかった…
まあまあそこは置いといてっ
今は家に帰るとしますかっ
、