ifsuicide

□ifsuicide 02
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「'生きているかぎり希望は無限大'か…くだらない」

そういいながら結局次のページを捲る

もしかしたら生きている意味ってのが分かるかもしれない


俺の名前は高儀太郎、高校三年。ただそれだけ


本を捲る

「はぁー、やっぱり意味がわからない」

生きている意味って何なんだ?

何故'死'ぬのに'死'ぬまで生きるんだ?

意味わからない

生きるのがめんどくさく感じる

生きている意味が無いなら生きていく意味がないに等しい

だから俺は理由を探す

なんの為に人間が生きているかを

「'生きていれば何か目標を見つけることができる。それを見つけ、成し遂げる事が生きていることだ'ちげぇ」

俺が探しているのは人間が何故生きているかをだ

これではただの一人の人間が人間社会で生きていく為の意味だ

俺が求めている意味とは違う

さっさと本棚に本を戻し違う本を探す

俺はずっと探している

生きている意味を


〈キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン〉

下校時刻のチャイムが鳴った

もう今日も終わりか

今日も見つからなかった

いつ見つかるのだろうか


ああ、今日も遅くなってしまった

あいつが煩いだろう

「早く行くか」









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