short
□ばーすでー
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がちゃっ
クラ「あれ…誰もいねぇのかよ」
なんで誰も…いつもはあのニート兼ネット廃人(カダ)がいるのに
クラ「…ま、いっか」
偶にはうるさい奴らがいなくても
クラ「夕飯食ったのかあいつら…?」
形跡がない。どうしたんだか…俺に何も言わないで出掛けるなんて今まで無かったのにな
クラ「…風呂入ろ」
汗でべたべただし。夏の仕事帰りは気持ち悪いよ
クラ「………」
風呂入って部屋に戻るとさっきと何も変わらない。
クラ「連絡してみっか…」
携帯を取り出して一番しっかりしてるヤズーに掛けると。
♪〜
クラ「あいつ置いてってんのかよ…」
八代○紀の着うたから坂○冬美に代えたのか。
あとの2人に掛けてみても全員家に置いてある。何の為の携帯だと思ってんだ謝れちくしょう
クラ「その内帰ってくるよな…」
そうは言っても。何となく不安になる。今日帰って来なかったらどうしよう、とか。なんかあったのかな、とか
クラ「…何もねぇよな」
もう餓鬼じゃねぇんだし。……いや2人は餓鬼か。心が
クラ「ん?」
ふいに壁に掛かってるカレンダーを見ると。今日の日付11日にはハートで囲ってあって。兄さんのばーすでーと妙に達筆に書かれている。筆跡からしてカダージュだな。あいつ字だけは上手いから
クラ「…そうだよ誕生日じゃん」
今日の朝あいつら何も言わなかったから気付かなかったけど。一昨日ぐらいには祝うからね!って意気込んでたくせに
クラ「……」
…餓鬼か俺は。何を期待してんだか。唯一セフィロスからはメールきたけど
『俺はもうお前の虜だ』
はっずかしー奴!そんなん何年も前から知ってるからいちいち言うなよもう!
クラ「虜ねぇ…」
……うっわ何ニヤついてんの俺!気持ち悪っ!あーもう…自分にブリザガかけて凍死してぇな
クラ「寝よ…」
何もする事無いし。静かで丁度良い
「くっしゅっ!」
クラ「…あ?」
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