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□春の陽の中で
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あったかい…
春って、こんなにあったかいんだっけ?

「ねえ、サファイア…」
アレ?返事が無い。
さっきまで、止まる事なく喋ってたはず…

「サファイア…?あ…」
彼女は、すやすやと寝息を立てながらボクの肩にもたれてる。

ずいぶん気持ち良さそうに寝てるね。
寝てるで、思った。

「君ヘ、ちゃんと返事を言ってなかったよね。」

マボロシ島から出る時の、君の告白…
忘れたなんて言ってるけど、本当は忘れてなんかないんだ。

「ん…」
起きた…かな?

「…ルビー…」
「どうしたの?」
でも、返事は無い。寝言かな。
でも、何だか…
悲しそうな寝顔になってるよ。

「どこにも…行かんで…」夢の中のボクは、一体何をしてるんだ。
でも、安心して。ボクはずっとそばにいるから。

「離れないよ。何があっても。」
もう少ししたら、ちゃんと隠さずに、自分の気持ちを言おう…

君を見てたら、ボクも眠くなってきちゃった…
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